サイエンス教室「死んだ海ほたるはどうすれば光るのか」

3月5日 「琉球大学理学部 物質地球科学物理系 助教」小林 理気先生による、今年度2回目のサイエンス教室が行われました
今回のテーマは『死んだ海ほたるはどうすれば光るのか』

大きな画面に海ほたるが映し出され、お話を聞きました

そして、グループに配られた海ほたるを、虫眼鏡で観察

米粒のような小さな塊を初めての虫眼鏡で興味津々、かわるがわる観察
なんだか変なにおいがしています
形にも興味が出てきました
「かわいいのはいないの?女の子はいないの?」
という子どもの声を拾って オス メスの画像を見せていただきました

メスはお腹に卵を持っているようです。小さな粒々が見えます
「お母さんも赤ちゃんが生まれる時、おなかが大きかった!」と自分の発見を知らせてくれる子
オスとメスではメスのほうが体が大きいことに気づかせてもらいました
デジタル顕微鏡も使って。

虫眼鏡よりもよく見えます

自分たちで今見た「海ほたる」を絵に。

お腹の粒々まで描いている子、イメージを膨らませて虹色の海ほたるにしている子
それぞれの表現にまかせます

さて、海のほたるは何色に光るのでしょうか?
6月に末吉公園でほたるの観察をしました
「山のほたるは黄色だった」という声が上がります
それぞれ自分の予想を話したりしながら記録しています
そして実験に使う道具の説明を受けました
ビーカー、スポイト、試験管、乳鉢、どれも初めて目にするものです
液体は 油 アルコール お湯 水と4つの種類からグループ毎に選んでもらいました

自分たちですりつぶしていくと、さっきよりにおいが増して
「ふりかけ」みたい「へんなにおい」とにおいを嗅いでいます

すり終わったら試験管に選んだ液体を入れて

海ほたるを入れます

それぞれ混ぜた液体を暗闇で優しく振るとひかるチームとひからないチームがあるようです

ぽわっと青くひかりました

「うわぁ。きれい!」
光ったのは お湯と水
予想と違った子、ピッタリ正解だった子「海のほたるだから青いのかなぁ」と自分なりに解釈する子もいました

2回目は全員水を入れて実験

みんなの試験管で光を確認しました
実験の結果をワークシートに記入して最後は海ほたるについて教えてもらいました
物質にはいろいろな力があって、海ほたるは「酵素」の力で光るんだということを知りました。

最後はひとりずつ「海ほたる」を分けていただき、それぞれの家でも実験をしてもらうことにしました。


予想すること、実験すること、予想が当たる経験 予想が外れる経験
そのどれもが子ども達に大切な力をもたらすでしょう。
「いろいろなことを考えること」「いろいろなことに挑戦すること」
たくさんの経験がみんなの栄養になりますように。

 

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