「でんきはめでみえるかな?」サイエンス教室2020

 でんきのじっけん
琉球大学理学部 物質地球科学物理系 助教 小林 理気先生をお迎えして、今年度初のサイエンス教室が開催されました。

「電気は目で見えるかな?」をテーマに、子ども達のワクワクを誘いながらお話が始まりました。「電気って見える?」と問われると「見えるよ!」「わかんない」とそれぞれが自由に答えます。
ピカチュウの尻尾から出るのは電気だし、雷も電気だ!

予想を用紙に記してから、いよいよ実験スタート!


先ずは、「はく検電器」でいろんなものに電気があるかを確認します。
マジックペン、定規、鉛筆、風船を膨らませるポンプ、磁石、塩ビ管
「どれに電気があると思う」と聞かれて
「え~。知らない」「それは(定規)光ってるからあると思う」「磁石はくっつからあると思う」考えは次々にあふれてきます。
用意したもので実験しましたが、どれにも電気は無いようです。

そこで先生が毛皮を取り出して塩ビ管をこすると電気の反応がありました。
「なんで~!」「あったかいから」「混ぜたから?」興奮した、たくさんの声が答えます。
他の物も試してみましたが、電気のあるものと無いものがあるようです。

ウィズムハート式誘導機式電器でパチパチ音がしながら電気が光って通るのを見せてもらうと、「おー!みえた!」と大興奮。光りの動き方を体で真似する子もいます。


パンデグラフにネオン管を近づけると透明な管が赤く光りました。
「花火だ」「きれい」と喜ぶ子、ちょっぴり怖がっている子もいます。

小さなネオン管を子ども達にプレゼントしていただきました。

みんなが見ているのは「静電気」静電気はみんなが触っても心配いらないけど、コンセントの中を通っている電気は危ないので触らないという約束を教室の間に何度もしました。

「次は電気を溜めてみよう」と言われると。
「はぁ~!どうやって!?」と先生の言葉に夢中です。
プラスチックのコップとアルミのテープを使って自分で作った容器に電気を集め、はく検電器につけると勢いのある電気反応がありました。

「1回やったら、もう光らない。1回しか技はつかえないってことか!」と考えをまとめている子もいます。
間違えて手で触ってパチッと電気が通り、びっくりしてしまう子もいれば、その感じが面白くて「また触ろっかな。どうしよっかな」と何度も触って大笑いする女の子も。

電気の実験はみんなが満足するまで、何回もしました。

最後にみんなで手を繋ぎ、電気が通るかを試してみました。


電気がみんなの間を一斉に駆け抜け、思わずうわっと声をあげながらその手を離しました。痛く無いけどなんか嫌な感じ!もう一回してみたいような、変な感じ。

みんなますます興奮してピョンピョン飛び跳ねていました。
実験の結果を書いて楽しい時間は終了しました。
「考えはみんな同じでなくても良いし、間違っても良い」の言葉で子ども達は安心していろんな考えを次々に発言していました。
いろんな場面で掛けていきたい言葉だなと思います。

美ら夢

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